「健康経営」ってキーワード。これはNPO法人健康経営研究会の登録商標で、弊社の冠に「健康経営をサポートする」と付けさせて欲しいとご相談させていただき、許可を頂戴しました。
アリーザレクトは「early・・・早期に」と「resurrect・・・復活する」を組合せた造語で、パッと見何の会社か分からない。お陰様で初めて名刺交換させて頂く方には必ずと言っていいほど由来を訊いていただけますが、やはり頭に「健康経営をサポートする」と付けた方が、まだ分かりやすいかと考えました。
今年の1月頃はWEBで「健康経営」を検索しても、健康経営研究会の他にはほとんどヒットするものはなく、言葉としての浸透はまだまだでした。そのため、冠を付けても「何のこと?」って方も・・・
それでも弊社創業に付随する定款を作成するにあたって、事業目的に「健康経営」をサポートする事業・・・を第一の目的にしたいと強く願いました。従業員を経営観点で元気にすることで、企業力向上へ!この考えが日本を強くすると感じたからです。
司法書士に相談したところ、「前例で聞いたことないなぁ。。。一応それでやってみようか・・・」と言われました。不安ながら待ちましたが「通った!」と聞いた時に、まだとても嬉しかった思いが蘇ります。
社名の前に「健康経営」をサポートする!と付けたのに、事業目的で言葉を変えたくないなと思いました。起業への想いと事業目的が一致するのは当然かと思いますが、前例がない会社なのできちんと定款ができるのか?、不安もありましたが通ったと聞くと同時に「成った!」と感じました。
「健康経営」という言葉はNPO法人健康経営研究会の発足が2006年なので、10年前からある言葉です。ただ、世間的に浸透しているかと言えば、先に書いた通り今年の1月時点では全然でした。
それが今では非常に多くの企業や団体、サービスなどが検索できます。わずか半年強でこんなに広がるのか?何だこのタイミングとスピード感は?と驚くばかりです。
7月に弊社も出展させて頂いた癒しフェア2016では、確かに健康経営のブロックが大きくあり、私の想像以上に世間の意識は高まり始めているのだと感じましたが、このところ本当に急速に上がってきている気がします。
そして、健康経営を意識する企業が出始め、協会けんぽ東京支部の健康企業宣言では、弊社も取組んでいるものではありますが、徐々に概念から具体的な実施事例なども見えるようになってきました。
また、タイトル写真にあるのは健康経営銘柄といって、今年で2年目を迎えるものですが、経済産業省と東京証券取引所が投資家に向けて、従業員の健康管理をを経営的視点で実践的に行う優良企業として、1業種1社の選定をしたもので、現在25社あります。この25社の具体的な取組みはHPで確認できます。
しかしながら、全国約413万社の会社がある中、大企業の一部上場企業とはいえ、25社のみというのはかなり限定的で、他にも取組みが素晴らしい会社もありながら、評価とならない企業もあるということで、7月に新しく発表されたものがあります。
それが、大企業向けの健康経営優良法人ホワイト500と、中小企業向けの健康経営優良法人10,000社への取組みです。
健康経営優良法人と認定されるには、企業理念に考え方が入っているか?従業員の健康管理、健康増進に対し、具体的にどのような課題・対策があるか?など基準の項目があります。
健康経営への取組みは、企業にとっては直接的に業績UPや売上高UPに繋がるかと言えば、非常に見えづらい・測りづらいものです。そのため、取組むにあたっては二の足を踏む企業が多いのが実情です。
ですが、この考えや取組みは、急に気付いて始めたからといって、即効性があるものではなく、また、ブームで一時的にするものではなく、経営者から従業員へ、企業方針としてトップダウンの発信が大切で、それに対し従業員は気付きと実践によるボトムアップで応えるといった双方の意識の合致、行動が必須です。
健康管理という、一見プライベートの問題に見えるものを、企業の管理下で取組む。健康リスクなどの知識・リテラシーを向上させ、健全な従業員を育てる活動は、いずれ企業の活力となり、取組みはコミュニケーションを活性させるでしょう。
現時点では取組みによる効果測定がよく分からないため、従業員の不調を未然に防ぐという考え方は、真剣に火の用心ができるか?という事であり、防災グッズをきちんと揃えて万一に備えるか?と言った具合で緊急性が感じにくいものです。
それでも、ここに着手できるか?できないか?で今後大きく変わります。労働人口が急速に減少する中、良い人材確保を望むのであれば、良い環境整備をする必要があります。
良い環境と言ってもデスクが綺麗だとか、備品が新しいとかではなく、いわゆる風潮やカルチャーといった「人」の環境なので、一朝一夕にはできないことを知り、その上で判断する必要があります。
良く仕事では重要性と緊急性のタテヨコの軸で分類し、最も重要なものは、緊急でないが重要なもの・・・ここに優先順位をおけるか?と言われます。
従業員の健康管理を戦略的に実践する経営!人財は企業の生命線です。
さて、働いている皆さんは、立場や役職などは抜きにして、自身が懸命に、まさに人生掛けて命がけで働く環境はどちらが良いですか?
健康経営の発想を持つ経営者の下、全力で働きたいですか?
企業利益のみを追求する経営者の下、全力で働きたいですか?
そして、どちらの考えの会社が、人に誇れる会社であり、人に長く愛される会社であり、それに関わる家族が喜ぶ会社でしょうか?
何かきっかけをつかみたい経営者・人事担当者の方はこちらからご相談下さい。